回折現象と小絞りボケ
回折現象とは
回折(diffraction) とは、波が狭い隙間を通過するとき周囲に広がる現象。
日常の例: ドアの隙間から光が多少入れば、ある程度部屋全体が明るくなる
光も波の一種なので、絞りを絞りすぎると直進光に対してこの回折光の割合が大きくなる。

出典: カメラの豆知識 ~絞りを絞ると画質向上したり、ピントが広い範囲に合う理由~
小絞りボケ
絞りすぎたときに回折光の影響で発生する画質低下を「小絞りボケ」と呼ぶ。

出典: カメラの豆知識 ~絞りを絞ると画質向上したり、ピントが広い範囲に合う理由~
F値と解像度の関係
実際のレンズの解像度はF値によって変化し、F8付近が解像度のピークになることが多い:

出典: カメラの豆知識 ~絞りを絞ると画質向上したり、ピントが広い範囲に合う理由~
| F値 | 傾向 |
|---|---|
| F2.8以下 | 開放収差・口径食が影響 → 画質低下 |
| F5.6〜F8 | 収差・口径食の影響小 → 最高画質 |
| F11〜F16 | 回折が目立ち始める |
| F22 | 小絞りボケが顕著 → 画質低下 |
まとめ: 最適なF値
- 絞ることで収差・口径食の影響は減少し、画質は向上する
- しかし絞りすぎると回折現象(小絞りボケ)が発生し、画質が低下する
- F8付近が多くのレンズにとって風景写真に適したF値
ただし、被写界深度や光条など撮影意図によってF値を使い分けることが重要(被写界深度とF値の関係参照)。